ホーム > ucodeを知る > ucodeとは?

ucodeとは?

ucodeとは?

ucodeは現実世界のさまざまな「モノ」や「場所」などを識別するための固有識別番号です。更に、ucodeは、実世界には存在しない「コンテンツ」や「情報」、またより抽象的な「概念」にも付与することができます。 ucodeは128ビット固定長の識別子体系です。さらに、将来の要求に応じて、128ビット以上のコードも定義できるように、ucodeを128 ビット単位で拡張できるメカニズムも用意されています。 ucodeを現実のモノや場所に付与するときは、バーコードや二次元バーコード、RFIDといったタグ(これをucode タグといいます)に格納します。

 

ucodeは単なる識別番号です。その数字とucodeが与えられた対象の属性や意味との間に関係はありません。ユビキタスIDアーキテクチャでは、対象の属性や意味を表す情報を、データベースに格納することを基本としています。このucodeをキーとして、その属性や意味情報をデータベースから取り出すことができます。 ucode は識別番号という性質から、発行されたucodeの唯一性(uniqueness)を保つことが不可欠です。つまり、世の中に同じucodeを付けられた対象が重複することはありません。

 

また、ucodeの発行対象が消滅したとき、ucodeも破棄されます。後から同じucodeを再利用することはありません。発行対象が消滅したucodeは欠番となります。従って、ucodeは空間方向への唯一性だけでなく、時間軸方向への唯一性も保障します。

 

ucode の発行や管理の利便性を提供するために、ucodeに図1のような構造を定義して、管理区分や割当単位の構造を与えています。これは、あくまでも管理のための構造であり、このucodeの構造と発行対象の属性や意味との関連はありません。

 

ucodeの構造
図1: ucodeの構造

 

ucodeのより詳しい特徴

ucodeはモノに振る既存の様々なコード体系と比べ、次のような特徴をもっています。

  1. ucodeは、商品コードのように製品種別を表すのではなく、個々を識別するコードです。
    EAN、UCC、JANコードといった商品コードは、ベンダー毎の商品の種類を識別 するコードであるため、例えば2つの同じ製品には同じ商品コードが割り振られます。ところが、ucodeは、同じ製品であっても、個々に異なる番号を割り当 てます。
  2. ucodeは、モノだけでなく場所やコンテンツ、概念にも振ることができます。
    モノ、場所、コンテンツなどを共通に識別できるコード体系は、ucodeしかありません。
  3. ucodeは応用分野や業種に依存しません。
    ucodeは、例えば物流といった特定の業界だけで使うためのコード体系ではなく、電気製品、食品、場所、音楽コンテンツなど、応用や業種に依存せず、様々な対象に振ることができるコード体系です。これは、ucodeがモノや場所に対して、個々を識別することだけを目的としており、かつucode内部に意味を 持たない番号体系だからです。従って、複数の業種や応用にまたがるサービスや物品管理、また場所とモノを同じシステムで管理するようなときには、ucodeは特に有効です。
  4. ucodeは意味を含まない、純粋なシリアル番号です。
    モノや場所の性質や意味の情報は、ネットワークの先のサーバ上に格納されることを基本アーキテクチャとしています。こうした方式は、特にucodeが割当てられたモノや場所の意味や性質が、時間によって刻々と変わっていくような応用に対して有効です。例えば、道路に置かれているガードレールを考えます。工場で生産されて工事場所に流通してくるまではガードレールという製品です。それが道路に設置されると、場所の構成要素の一つにもなります。 最後に、それが撤去されて破棄されている間、それは廃棄物という性質をもちます。このように、製品・場所・廃棄物と、そのモノのライフサイクルに応じて意味が刻々と変わる場合、ucodeはそれを素直に識別できます。
  5. ucodeは、格納するタグを選びません。
    ucodeはバーコード、二次元バーコード、RFID、アクティブタグなど、 あらゆる種類のタグに格納することができます。従って、応用や利用状況に応じた最適なタグを選んでucodeを使うことができます。
  6. ucodeはセキュア
    ucodeを扱う体系であるユビキタスIDアーキテクチャでは、 ユビキタスセキュリティフレームワークであるeTRONの機能を備えています。そのため、強固なセキュリティやプライバシ情報保護を実現することができます。
次へ

ホーム > ucodeを知る > ucodeとは?

ギャラリー

ページの上部に戻る