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ucode認定タグ

ucode認定タグ(以下、ucodeタグ)とは、ucodeを格納し、自動的に読み取れるようにするための媒体、つまり器です。

 

ユビキタスIDセンターは、ucodeを利用するための基盤技術確立の一環として、ucodeタグの認定を行っています。 ucodeタグの認定とは、あるタグをucodeタグとして利用することに問題がないことを確認する手続きをいいます。 2015年11月現在、66種類のucodeタグがあります。これらのucodeタグを利用すれば、ucodeを用いたアプリケーションを構築することができます。

 

タグを選ばない運用

ucodeは、印刷タグ、パッシブRFIDタグ、アクティブRFタグ、アクティブ赤外線タグなど、さまざま種類のタグに格納できます。これは、応用や利用状況によって、ucodeを格納するための最適なタグが異なるからです。

  • コストが安いタグ
  • 金属に貼っても読めるタグ
  • 水分を含むものに貼っても読めるタグ
  • 読み取り距離が長い/短いタグ
  • 高セキュリティであるタグ
 

タグの分類

ユビキタスIDセンターでは、さまざま種類のタグを通信方式とセキュリティ強度の2つの観点から分類しています。タグを通信方式によって分類したものを「インタフェースカテゴリ(Interface Category)」、セキュリティ強度によって分類したものを「セキュリティクラス(Security Class)」といいます。現在、インタフェースカテゴリとして表1に示す4種類が、セキュリティクラスとして表2に示す7種類があります。

 
表1: ucodeタグのインタフェースカテゴリ
Category 内容
0 印刷タグ
1 パッシブ型RFIDタグ/スマートカード
2 アクティブ型RFタグ(電池内蔵型)
3 アクティブ型赤外線タグ(電池内蔵型)
4 音響タグ
 
表2: ucodeタグのセキュリティクラス
Class 内容
0 データ欠損検出機能
1 耐物理複製/偽造
2 同定防止機能
3 耐タンパ性/資源別アクセス制御機能
4 未知ノードとの安全な通信路構築機能
5 タイマを用いた資源管理機能
6 内部プログラム/セキュリティ情報の更新機能

なお、高位のセキュリティクラスは、低位のセキュリティクラスがもつセキュリティ要素をすべて満たします。たとえば、クラス2のタグは以下の3つのセキュリティ要素を満たします。

  • データ欠損検出機能(class0)
  • 耐物理複製/偽造(class1)
  • 同定防止機能(class2)
 

タグの認定基準

ユビキタスIDセンターでは、これらの様々なタグを包括的に扱うために、認定基準を設定し、その基準を満たすタグを「ucode認定タグ」とします。
ucodeタグの認定基準は、ucodeタグのインタフェースカテゴリごとに定められています。それぞれのカテゴリごとに認定基準を仕様として公開しています。それぞれの基準は、いずれも以下に示す7つの基準に基づいたものです。

  1. タグの種別
    表1に示したカテゴリのいずれかに当てはまらなければなりません。
  2. ucodeの唯一性保証
    ucodeは唯一の値である必要があります。そのため、ucodeタグはucodeの唯一性を保証しなければなりません。
  3. 非ucodeタグとの識別
    同一規格のタグで、ucodeタグと非ucodeタグを区別できる必要があります。これが区別できないと、タグリーダがucodeタグでないタグのIDを ucodeと誤認して取得してしまいます。これはアプリケーションに取って不都合となります。
  4. 無応答の原則
    他のプロトコルや他の方式のタグが混在している環境では、タグは、対応していない方式でタグの読み出しを行っている間、無応答であることが望ましいです。ucodeタグとしてさまざまなタグが存在し、環境のあらゆるところにタグが埋め込まれているユビキタス・コンピューティング環境を想定すると、この点は重要です。
  5. ucode取得機能の保証
    タグからucodeを正しく読み取ることが保証されている必要があります。
  6. インタフェースの相互運用性の保証
    これは、認定タグ同士で相互に運用できるようなマルチリーダを開発する場合、インタフェース情報が必要であれば、ユビキタスIDセンターが情報を開示できることを意味しています。
  7. ucodeタグの存在明示
    ucodeタグがそこに存在することを、外見から容易に判断できるようにするために、ucodeマークを明示することを認定の条件としています。

タグの認定申請

製造したタグをucodeタグとして流通させたい場合、ユビキタスIDセンターにucodeタグの認定申請をしていただきます。その申請フローは以下の通りです。

  1. タグの認定申請
    申請者は、申請書をトロンフォーラム事務局に提出します。申請書は、各カテゴリごとの認定基準仕様書の付録に掲載されています。また、申請に際して、技術的秘密事項があれば、トロンフォーラムと申請者の間で秘密保持契約を締結します。
  2. 予備審査
    タグの認定申請を受けると、ユビキタスIDセンターは、予備審査を行います。予備審査では、(1)ucodeの唯一性保証、(2)ucodeタグと非 ucodeタグの区別、(3)他の方式のucodeタグを阻害しないこと、を中心に審査を行います。場合によっては申請者にヒアリングを行うこともあります。
  3. 部会・幹事会での承認
    予備審査の結果、問題ないことが確認されると、トロンフォーラムの部会・幹事会の審議にかけます。
  4. 認定書の送付
    幹事会でucodeタグ認定が承認されると、トロンフォーラムは申請者に認定書を送付します。また、認定されたucodeタグは、ucode認定タグ一覧に追加されます。
 
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